「書評」今すぐ転職を考えていない人のためのキャリア戦略

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はじめに

現代社会に生きる私たちの多くは、日々「生きる」「稼ぐ」「働く」という三つの要素のバランスに悩み、自分自身の理想とする生き方を模索しています。私もその一人です。『今すぐ転職を考えていない人のためのキャリア戦略』という書籍は、キャリアに対する新しい視点や考え方を提供してくれるだけでなく、私たちが抱える日常の悩みや迷いにも示唆を与えてくれます。

私も何となく過ごすタイミングもありながらも、ふと気づくとこのままでいいのかという思いにかられ、そのたびに自分が納得できる生き方を求め、新たな変化、挑戦を行ってきました。でも、家族もあり、子供の将来への投資もあり、生活しなければいけない、家のローン、両親のこと、など生活の中でのバランスを取ることの難しさを痛感しています。しかし、この本を読むことで、自分の中の方向性が少し見えてきました。キャリアにも戦略思考を持つこと、そしてその中心として「キャリア資本」の蓄積が重要であること。さらに、自分の立ち位置を正確に把握し、理想の自分を明確にイメージすることで、日々の行動や選択が変わってくることを実感しています。

また、自律型キャリアが求められるようになってきたとも言っています。従来の組織内キャリア、つまり組織にキャリアを任せる考え方から、自分自身でキャリアをデザインし、形成していく考え方へとシフトする必要があります。どうデザインすればいいのか、具体的な方法やアプローチも紹介されており、これを参考にしながら、自分のキャリアや人生をより主体的にデザインしていきたいと思っています。

「雇われ続ける働き方」から「稼ぎ抜く生き方」へ

「一つの組織にキャリアを預け、雇われ続けることに何ら疑問を感じない人は、黄色信号です。私たち は、組織のなかの人材になるために生まれてきたわけではありません。自分自身の人生を謳歌する ために、組織を活用しているのです」(本文より引用)

うぅぅ・・・確かにそうだよな・・・でもどうしたらいいんだろう・・・起業なんてできないし・・・

AIの台頭により「47%の職業が消失」と言われる世の中、確かにおっしゃる通りだけど、どうしたらいいか分からない、というのが多くの人が思ったところだと思います。私もです。収入が途絶えるかもしれない一か八かで起業なんてできないし。

本書の中では、「「稼ぎ抜く生き方」の練習を、組織に「雇われ続けながら」積み重ねておく」ことと言っています。

今は副業も許されてきている時代(そもそも副業は禁止はされていないはず)、いきなりフリーランスで飛び出すのではなく、雇われて収入も得ながら、自分で稼ぐ、ということを学ぶ、トライしてみる、というのが重要でその第一歩を踏み出す決断をすることが大切と改めて認識できました。本文の中でも具体的にどのようなことをできそうかというヒントも教えてくれるので、スモールステップの後押しにはなりました。

自分自身のキャリア戦略を立てるためのツール

この書籍では、キャリア戦略を作ることの重要性はわかるけど、どうしたらいいか分からないという疑問に対して、思考をサポートしてくれる様々なフレームワーク、ツールを提供してくれています。

キャリア戦略立案のツール(一例)
  • 「長期分散・積立」でキャリアを考える
  • 3S分析でセルフポジションを定めるセルフビジョンの策定
  • コンディションチェック (4L理論)
  • 稼ぎ方ポートフォリオの作成

これらのシートは自分自身のキャリア戦略を立案する上でとても役に立ちました。

まとめ

今日は『今すぐ転職を考えていない人のためのキャリア戦略』という書籍をご紹介しましたがいかがでしたか。40代、50代の方はキャリアのことは大いに気になっていながら、どうしたらいいかが分からずに、目の前の仕事に追われて後回しになっているのが実情だと思います。2、3時間あれば読める本です。週末に一度時間を取って、この本を読み、今後のキャリアについて真剣に考えてみてはいかがでしょうか。

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