[書評] キャリアづくりの教科書 – 自分で自分の未来を切り開こう!

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ヒロ金
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新卒から同じ会社でずっと働いていると自分自身のキャリアってどう設計すればいいか分からないのだよねー。気づいたら考える余地なく手遅れになってしまう、ってことも。。。

キャリアづくりに教科書があったなんて、早く読んでおくべきだったと後悔します・・・

現代の変動の激しい時代においては、自分の市場価値を高め、持続的なキャリアを築くための知識やスキルが求められますね。この書籍によると、キャリア選択の際に考慮すべき「市場価値の3要素」と、それを武器として活用する方法、さらにはキャリアの選択における「ルートの理解」が重要と言います。

この本を読むと今後のキャリアの道しるべになるだろう「キャリアづくりの教科書」の要約と感想を共有いたします。

本の要点
  • 今後は、「誰かに決められたルートを歩くだけ」のキャリアではない、キャリア3.0の時代となる。
  • キャリアの旅の「目的地」を知るには、「解凍・形成・再定義」の3ステップによって、自分自身を言語化。
  • キャリアの旅をスムーズに進めるためには、高い市場価値が求められ、「希少性」「市場性」「再現性」の3つの要素から成る。
  • キャリアには基本4類型があるが、今後は複数の分野で専門性を発揮できるH型・HH型人材の市場価値がさらに増していく。
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1. はじめに

キャリアの選択は、私たちの人生において非常に重要な決断の一つです。特に、現代の変動の激しい時代においては、自分の市場価値を高め、持続的なキャリアを築くための知識やスキルが求められます。この本で書かれているキャリア選択の際に考慮すべき「市場価値の3要素」と、それを武器として活用する方法、さらにはキャリアの選択における「ルートの理解」という観点で、紹介したいと思います。

2. 市場価値の3要素: 武器としての理解

市場価値の3要素
  • 希少性
  • 市場性
  • 再現性

この3つを意識しながらキャリアを考えていけばいいのか

2.1 希少性

他の人との差別化で生まれる希少性。本文中では、

①スタンス、②ポータブルスキル、③テクニカルスキル

に分かれると書いてある。

スタンスは、仕事に対する考え方、

ポータブルスキルは、異業界・異職種にも持ち運べる強み、論理的思考力、プレゼンスキル、課題解決力など

テクニカルスキルは、特定の領域で発揮される専門性の高い能力のこと

だそうです。

この3つの視点で自分の強み・弱みの棚卸をすればいいのか!

この中でもポータブルスキルは汎用性もあって、どこでも通用しそうですね!

2.2 市場性

世の中でどれくらいニーズがあるのかという「市場性」。最近も転職支援サービスのCMが多く流れていますが、自分の「市場価値」を見ておくことの重要性をそこでも訴えていますよね。

この本では、市場性を考えるにあたっては下記の3つの視点が重要とのこと。

  • 業界・領域の成長率: 今後の成長が期待される業界や領域を選択することで、市場価値を高めることができる。
  • 背景にある構造 (マクロ): 例えば、経済のトレンドや技術の進化など、大きな流れを理解する。
  • 必要とされる人材要件 (ミクロ): 企業や業界が求める具体的なスキルや経験を獲得する。

なかなか難しいけどニュースを見たり、良く知っている人に聞いたりしながら自分自身の市場性を意識していかないと。

2.3 再現性

「再現性」は、違う組織・環境に移った際、同等の価値を発揮できること、自分の経験やスキルを他者に伝えるための3つの質問を通じて、再現性を高める。この本では3つの問に答えることと言っています。

「あなたは何の取り組みをしたのか?」

「なぜ、その取り組みをしたのか?」

「どんな環境・要素があれば他の組織でも同様の力を発揮できるか?」

何の取り組み・・・えーっと。なぜその取り組みをしたのか・・・どんな力を発揮できるか・・・じっくり思い出しながら書き出した方がいいかもしれないね。


3. キャリアの選択: ルートの理解

キャリアの選択はあなたの人生にとって重大な決断。「社外に出るか」「社内に残るか」。この本では、前者はさらに「転職」「複業」「起業」「独立」の4つに分かれ、後者は「現職での活躍」「現職での異動」の2つに分かれるという。それを自分自身の基本の型分類によって、決めていくことが重要とのことです。

3.1 キャリアの基本となる4類型

I型, T型, H型, HH型(ブリッジ型)の説明: それぞれメリット、デメリットがあるが、1手先ではなく、そのまた2手先を見ることだ。現時点での方向性を定めつつ、遠くの目的地を見据えることが重要。

キャリアの基本となる4類型
  • I型:単一の職種を深掘りでその分野のテクニカルスキルと経験を蓄積している人材
  • T型:「一定の幅広い経験に基づく能力」とともに「単一の特定領域で深い専門性を持つ」人材
  • H型:「幅広い経験に基づく能力」に加えて、「複数の特定領域で深い専門性を持つ」人材
  • HH型(ブリッジ型):自分の中に複数のH型をつくり、さらに他者の専門性をも掛け合わせていける人材

僕は泳ぐのが得意だからI型かな・・・

3.2 キャリア中期の心得 (30~40代前半)

年代によってもどの型を目指すか、どうあるべきかは変わってきて、例えば、30代以降のキャリア中期には、少なくとも1つの深い専門分野を有したI型やT型になれていると望ましいという。

3.3 ルート選択の実践編

  • 社外に出るか、社内に残るかの選択: それぞれの選択肢のメリットやデメリットを考慮しながら、最適なルートを選択する。
  • 現職での活躍と現職での異動の選択: 「現職での異動」を希望する場合、自社の異動決定メカニズムを知るなど、3つのポイントについて準備しておく必要がある。

この選択は本当に悩みます。特に初めての転職は、外の世界を知らないだけに不安がいっぱい。もし現職の中でキャリアを見いだせるのであれば、それも重要な選択肢だと思います。ただ、転職は時間制限があるのでアクションするなら早めがベター。


4. おわりに

「キャリアの選択と市場価値の3要素」を通じて、読者の皆様にキャリア形成のヒントやアドバイスを提供できたら幸いです。この本を読むことで、あなたのキャリアに新しい視点や考え方を取り入れることができるでしょう。最後に、この本をぜひともおすすめします。どんなキャリアステージにいる方にも、新しい発見や学びがある一冊です。本書を手にとって今の時代を生き抜くために必要不可欠な自分自身のキャリアの形を真剣に考えてみてはいかがでしょうか?

自分自身のキャリアについて見つめなおすいいきっかけになります

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